まず、自分自身の宿命を知ってください。
① 人間にして栄える人と衰える人とに別れて行くことは、皆、因縁因果即ち、原因と結果なので自然の結果ではありません。皆、其の人によって定まるのでありますが、人の性格には顔や姿と同じように、祖先や両親から受け継いだ先天的なもの宿命と、生後におかれた環境により形成された後天的なもの運命があります。この自己の宿命運命は、常に反省の鏡として悲観的や楽観的にならずむしろ、荒波の多い人生行路の修養訓として、これを活用し長所をのばし短所は改め誠意と信念と努力で自らの運命を開拓することができます。
_ ② 現在にいては天の時、地の利を知り、人の和を結び円満に幸福の道は開かれますが、過去にあっては霊界における仏の御魂をお救いして悩める魂を、霊界の神秘界最高位の座におすすめして御仏をお救いすることが、最も大切な事柄であります。それは我々子孫が先祖に対する供養であり、人としての使命を果たすことになり、子孫繁栄の幸福の道は、この根本原理から生みださなければなりません。
1日を新たに生き抜く為に信仰と共に、自分自身の宿命を知り、切磋琢磨して、何時までも修養の途にお励みくださいます様お願い申し上げます。